支援者の皆さまにはご報告のメールをお送りしましたが、バングラデシュのロックダウンにより、4月予定だった支援を延期することになりました。
「現地の子どもたちにとって本当に必要なものってなんだろう」
この活動をはじめてから幾度となくぶつかるこの質問。
現地からの要望もさまざまで、Tシャツだったりビーチサンダルだったり、はたまた違うものだったり。
私たちは、それをただ言われるままに送っていて良いのかな。
それが現地でどんな風に役に立っているか、きちんと確認をすることも、支援することと同じくらい大切なことじゃないかな。
そんなふうに考えています。
次回の支援と一緒に、現地にアンケートを送りたいと思います。
本当に少しかもしれないけど、「僕たち私たち」の支援は、それを受け取った子どもたちにとっての「希望」につながったのかどうか。
そして、次回。
送るもののメインは、笛に決めました。
最初に会ったとき、アウンティンさんの口から出た「人身売買」「臓器売買」という単語。
この日本に住んでいる限りおそらく一生身近に感じることなどない、それらの単語。
恐ろしい響き。
そして、被害にあうのはいつも子どもたち。
子どもが突然袋に入れられて連れていかれる現場を見た、と現地に行かれた方がおっしゃったのを聞いて背筋が冷たくなりました。
先日、世界の医療団の木田さんからの頂いた、「笛がいいと思う」というアドバイス。
僕たちは、笛の使い方と一緒に現地にたくさんの笛を送りたいと思います。
襲われそうになったら吹けるように。
さらわれそうになったら、入れられた袋の中からでも吹けるように。
いつも服の下で首から下げていられるようなもの。
使い方は、シンプルに伝わるように絵にしよう。
そして、それが聞こえたらSOSだということも周りの大人に周知できるように、やり方を考えてみよう。
学校の先生たちとは繋がっているから、先生たちに頼んで広めてもらおう。
アイデアはたくさん出ました。
バングラデシュの経済のためには、現地で購入したほうがいいのはわかっています。
が、見積りをとったら日本よりずっと高価でした。
今回は、日本で購入して、使い方を記した郵送しようかと考えています。
人身売買、臓器売買。
恐ろしいこれらの単語がなくなるために、すぐには無理でも、そこから一つでも子どもの命をすくうために。
日本では、楽しい運動会や鼓笛隊で吹く印象の強い笛。
難民キャンプでは、子どもたちの命を救う道具になりますように。
そしていつか、日本のように、楽しい理由で吹ける日がきますように。
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