僕たちは、2月に難民キャンプを訪問しました。
これまで2つの学校に対して7回の支援を定期的にしてきて、正直、現地の状況は少しは改善されただろうと思っていました。
支援の集大成のような気持ちもありました。でも現地へ行ってみたら、その予想は大きく外れて、実際には何も変わっていないことがわかりました。
モンスーンの被害は毎年ひどくなり、校舎はそのたびに壊れます。
話には聞いていたけれど、あんなにきれいにしたはずの校舎もまたボロボロに戻っていました。先生は、壊れた壁を指さして「これを見て。ここには、ずっと支援が必要なんだ」とおっしゃいました。
子どもたちは皆元気でニコニコしていましたが、「僕たちにはあなたたちの支援が必要です」と書かれたボードを持って立っていました。
それを見て、「やっぱりここでやめられない」と思いました。「支援が底を尽きたのでもう終わりますが、これからも頑張ってください」という風に終わりにするのは間違っていると感じました。
そして、僕たちは、第二回目のクラウドファンディングに挑戦しました。
結果は、目標額の150万円には届きませんでしたが、メディアの人たちや周囲の人たちが応援してくれて100万円以上が集まりました。
本当に周りのみんなの応援のおかげです。
そして今回、僕たちが気づいたことがあります。それは前回の2020年の時と比べて、今の世の中にはもっとたくさんの問題が起きているということ。戦争がはじまり、難民の数も急増して、異常気象の被害も増えて、不安なことがたくさんあります。
たくさんの問題や課題があれば、それだけ支援も必要になります。
難民キャンプからは、「ここ数年で支援額が減らされている。食事の量が減るのは本当に苦しい」というメッセージが届きます。彼らの状況は何も変わっていないのに、世界の問題はどんどん増えて、それに対応しようとすると結果的に支援が追い付かなくなっているんだということがわかりました。
「忘れてもらっちゃ困る、という気持ちです」と、TBSラジオの取材のときにタイキが言いましたが、そのために何ができるか、いろいろ考えてまず手始めにLINEのスタンプを作りました。
いつの間にか僕たちの合言葉のようになっている合言葉、それは「続けること、忘れないこと」です。
なんみんフェスへ参加して、より多くの人たちに知ってもらえたと感じました。
ブースの展示は、カラフルで元気な色にしました。
僕たちの活動は「現地の子どもたちへ希望を届けたい」という言葉でスタートしました。
3年が過ぎても現地の状況は改善しないし、難民の人たちの日々は苦しい。でも、「希望を届ける」という前向きな気持ちで続けないと、きっと活動は継続していかないと思いました。
ロヒンギャ問題は「複雑」とか「難しい」とか「ハードルが高い」とか言われますが、現地の子どもたちは、僕たちと同じで、サッカーが好きで、なわとびやあやとりで遊んで、絵を描いて、勉強が好きです。僕たちの支援は、複雑にしなくてもいいと思っています。
僕たちは、彼らがミャンマーへ帰る日が来るまでどうしたら支援を継続していけるか、多くの人たちに知ってもらえるか、今みんなでアイデアを考えています。
クラウドファンディングにご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
これでまず教科書を送ることができます。
また報告します!
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